島本和彦先生

最近、拝読したのは「アオイホノオ」です。
島本和彦先生の作品に出会ったのはアニメの「炎の転校生」です。

高校に転校してきた主人公の滝沢昇がいきなりマドンナを彼女にするボクシング対戦の
理不尽さに顔を突っ込んで何とかしちゃう展開。今、考えてみれば前置きの長いドラマや
漫画の展開を作品の冒頭からスピード感を持って読者を飽きさせない、今時の作品作りの
走りなのかな?
っと個人的には思っております。

なにより大好きなのが「燃えよペン」。
漫画家の炎尾燃が主人公。日々作品作りをするために戦っている漫画家の話なのですが
本当にこんなことある?こんなに荒々しく漫画を描いているの?と思うくらいオーバーに
描かれている所や締め切りを間近にしても全く進んでいない原稿を前にその場から
逃げるのではなく、前向きに自分の考えや屁理屈を肯定的にとらえた名台詞の数々。

ひたすら笑っていたのを覚えています。

これって島本和彦先生ご本人なんだろうと思っています。

ご自身も言っていましたが、人が良いので仕事を安請け合いしてしまう癖があるようで
自分で首を絞めているようなところがあるようです。
連載が始まったと思ったら、いきなり終わったりとか多々あったように思います。

「アオイホノオ」は、島本和彦先生が大学生のころの自伝的作品だと思っています。
どこまで本当かどうかわかりませんが、今でこそ物凄い有名な漫画家、監督だったり
する人が作品の中に多数出てきます。大学生のころから才能に溢れる周りの人に比べて
自分の出来なさ加減にいろいろと悩まされる姿は、とても親近感が湧く作品です。

そういえばこの作品って柳楽優弥主演で実写ドラマもありましたね。

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燃えよペン (サンデーGXコミックス)
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